情報商材の「My Life Project」や仮想通貨投資案件の「GATE OF 0.2」、NFT コミュニティー運営などを展開する高野勇樹という人物がいます。
自身のプロフィールでは華々しい実績が紹介されている高野勇樹ですが、悪質な投資詐欺やポンジスキームなどの情報が入っています。
調査の結果から先に私の結論をお伝えしますが、高野勇樹は黒である可能性が非常に高いと考えています。
今回、その根拠となる実態をまとめましたので、彼の投資案件に興味を持たれている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
高野勇樹は、出版した書籍や本人SNS、その他ブログなどで以下のように紹介されています。 • 1988 年 3 月 5 日生まれ 宮城県出身 • 仙台東高校英語科卒業後、國學院大学外国語文化学科へ入学 • 古着を取り扱うセレクトショップにて店長を勤める • 通信系・不動産の営業職を経験し 22 歳で起業 • リゾート会員券の販売事業・マーケティングコンサルティング事業・パーソナルスタイリング事業・アンティークコイン投資家として幅広く事業を手掛ける • 起業家コミュニティー Startup GRAIND TOKYO の運営 • Tonino Lamborghini Wine Japan、Tonino Lamborghini Clothing Japan 代表取締役副社長 • 株式会社 WALK THE WORLD 代表取締役 • 株式会社 IDEA CREATIVE 代表取締役副社長 • 株式会社 PARIS PROMOTION 代表取締役 • MARVE STYLE ファウンダー • 日本有形資産保全協会 代表理事
ほかにも、本人 SNS にて、大阪のシーシャバーの経営者であることや、投資家育成サロン、NFT コミュニティーの運営を行っているということが記載されています。
この経歴を見ると複数の企業の役職者を務めており、かなり経験豊富な人物であるように見えます。
ただし、「株式会社 WALK THE WORLD」以外の企業公式 HP は閉鎖、もしくは見つけることができず、企業情報を確認できないため、詳しい情報は分かりませんでした。
「株式会社 WALK THE WORLD」に関しても、高野勇樹のプロフィールや出版物の紹介はありますが、企業情報は確認できませんでした。
また、代表を務めている会社の記載については、メディアによって表記の違いがあるため、現在はどの会社の役職者であるのかといった点も不明確です。
高野勇樹について調べると、情報商材を始め、投資塾などの非常に多くの商材を展開してきたことが分かります。
代表的なものは、以下となります。 • My Life Project(情報商材) • LUPPY NFT(NFT、マルチ) • Bit Style Club(仮想通貨投資) • GATE OF 0.2(投資塾、仮想通貨投資) • Artemis(仮想通貨) • パラダイストークン(暗号資産) • LINE リッチプロジェクト (情報商材)
かなり多くの商材を展開していたようですが、しかし彼の展開するビジネスは、「詐欺」「怪しい」と総じて悪い評判がついています。
特に、My Life Project は集団訴訟と被害者の会が立ち上がっています。
他にも、LUPPY NFT、高野勇樹と関係者に対しての被害者の会も確認できました。
多くの悪評や、集団訴訟、被害者の会が多く上がっていることからも、この人物が展開するビジネスはこの時点でも怪しいと言えます。
高野勇樹が展開した『My Life Project』という商材は、集団訴訟に発展しています。
訴訟情サイトによると、被害者数は 54 人、被害額は合計で 900 万円以上にものぼるとされています。
どのような事情がこの集団訴訟へとつながったのか、調査した結果を詳しく紹介します。
My Life Project は、LP サイトで「生涯永続報酬 満額現金で毎月 30 万円を確約する」と謳っており、参加するには、無料オファーとして LINE グループへの登録のみとされています。
実際に LINE 登録するだけで、毎月 30 万円もの利益が発生するのであれば、だれもが飛びつきたくなるような内容です。
しかし、あたかも無料で 30 万円を受け取れるように宣伝しておきながら、実際には LINE に登録しても利益を受け取ることはできず、報酬を得るために多くの作業を求められます。
具体的には、「転売」「スマホ客獲得」「仮想通貨の投資」「ブログでのアフィリエイト」といった手法が紹介され、これらを通じて新しいメンバーを勧誘・紹介することにより報酬を得られる「ライフタイムコミッション」により、利益を得るシステムでした。
ライフタイムコミッションのシステムには異なるランクが設定されており、最低ランクでさえ、月に少なくとも 1,500 人への紹介が必要になる仕組みになっています。
この My Life Project には 3,000 人もの参加者がいるとされており、全員がライフタイムコミッションを得ようと紹介を続けると、市場は一気に飽和状態になり、利益を得ることは困難になるはずです。
そして、このプロジェクトの参加費は 98,000 円となっており、高いランクへの参加費は 498,000 円と大変高額です。
さらに、参加費用の他にも、仮想通貨の口座開設時に投資が必要になることや、転売にかかる費用などを個人で負担する可能性もあります。
そして、実際にこれらの活動を行っても宣伝されたような確実な利益は得られなかったとして、多くの参加者が集団訴訟を起こすに至ったようです。
「毎月 30 万円を確約」「無料オファー」と謳っておきながら実際には作業や登録費用が必要になることや、実際には稼げない内容であることから、このプロジェクトは誇大広告や誤認を思わせ、詐欺まがいであると言えます。
高野勇樹は情報商材だけではなく、投資案件のビジネスも展開しています。
代表的なものは「GATE OF 0.2」というもので、「ユダヤ教育に伝わる 4 大資産構築を教えてくれる」というサロンです。
GATE OF 0.2 に参加するには、24 万円という高額な費用が必要になります。
そして動画の視聴が可能になりますが、動画ではその知識だけでは稼げるとは言えない基本的な情報に留まり、実際に稼ぐには、紹介される案件を行って自分たちで利益を上げていくか、新しいメンバーを紹介することで紹介料を受け取るという方法になります。
さらに、紹介される案件は「精神病を装って生活保護をもらう案件」「持続化給付金詐欺の斡旋」など、犯罪に加担するような内容がほとんどあるとされています。
また、入会特典とされているサービスも、「会員でなくても利用できるものを、あたかも会員のみが使えるように見せかけている」など、誇大広告が目立ちます。
参加費用を払って実際に稼ぐことができなかったとしても、連絡が取れなくなったり、「自己責任」と言われて対応されないなど、実態は散々なもののようです。
彼は投資や仮想通貨などの案件を他にも展開していますが、どれも手口は似通っており、総じて評判は悪いものです。
高野勇樹はその他にも、旅行などの会員権のマルチ商法を行い、15 カ月の業務停止命令を受けた「リゾネット」の上級会員であり、同会員の怪しい案件に関与しているメンバーと関連があることも判明しています。
彼は現在「LUPPY NFT」という NFT のプロジェクトを行っていますが、こちらもポンジスキームと関わりのあるメンバーが展開しているうえ、過去の商材と本質は変わっておらず、「詐欺」との評判が目立ちます。
高野勇樹は、現在集団訴訟サイトやそのほかのサイトで多くの被害の声が上がっていますが、裁判や逮捕には至っていません。
公式 SNS によると、高野勇樹は現在ドバイに在住し、逮捕を避けるために法の手が及びにくい国に逃れていると考えられます。
このような行動は詐欺師によく見られるもので、彼が海外にいる限り、日本国内での法的措置が困難な可能性があります。
しかし、国際協力を通じて彼に対する法的な対応が取られるケースもありえます。
近年では、泉忠司同様に投資詐欺を働き、4 年もの間海外に潜伏していた山崎裕輔という人物が、インドネシアで拘束され、日本で逮捕されたという事例もあります。
山崎裕輔と彼が行った投資詐欺の手口については、以下の記事でも詳しくご紹介しております。
この記事では様々な商材を展開している高野勇樹についてまとめました。
彼の展開する商材は、宣伝内容と乖離したビジネスモデルとなっており稼げないものが多いうえ、商材が破綻したところで、名前や見た目を変えただけの新しい商材を打ち出すという非常に悪質な手口を取っています。
今回調べた情報だけでも十分に黒と断言できる人物ですが、現在も活動していることもあり、これからも新しい情報が出てくると思います。
私たちは高野勇樹について引き続き調査し、情報が入り次第適宜発信していきたいと思います。
※ 本ブログでは情報を随時募集しておりますので、何か情報をお持ちの方や被害に遭われた方がおられましたらいつでもご連絡ください。